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ホーム > ブログ・更新情報 > 【書評】ネガティブ・ケイパビリティ
書評

【書評】ネガティブ・ケイパビリティ

2018/12/18

ある先生に勧められて読みました。

ネガティブ・ケイパビリティとは不確実なものや未解決なものを受容する能力のこと。
イギリスの詩人ジョン・キーツが作った言葉。

人というのははっきりしないことを、良しとしない傾向がありますよね。白黒つけた方がすっきりするし、気分も楽になります。

 

でもね、
大抵のことははっきりした答えなどないことがほとんど。
かといってそのままでは困るので、自分が都合良いように解釈して、自分なりの答えを出して片付けてしまうわけです。

ですが私たち治療家も含め、多くの人達がなかなか答えの出ない問題を抱えています。

安易に答えを求めず、その宙ぶらりんの状態で居続けること。これが結構難しいのですが、私は以前から感じていました。

 

はっきりした答えなど存在しないし、人によって答えはまちまちであること。
そして答えだと思っていたことが後々ひっくり返ることも多々ある。ということを。

言い換えれば実は未解決の問題ばかりであるということを。

でも未解決の問題を天へ投げておくと、いつか答えが降ってくる。
と経験上感じてもいます。
実際は天から降ってくるわけではなく、自分の脳が答えを見つけるまで探し続けてくれているのですが・・・

精神科医でもある著者はネガティブ・ケイパビリティのことを共感性とも訳しています。

 

ネガティブ・ケイパビリティの考え方は自分へも他人へも寛容になれると感じます。自分の考えを相手へ押し付けないし、相手の考えも尊重できます。
また他者からの押し付けもさらりとかわすことが出来ます。

著者がジョン・キーツの生い立ちを丁寧に描写し、またネガティブ・ケイパビリティを良く表現している作家としてシェイクスピアと紫式部を詳しく紹介しており、この文章だけでも一読の価値あり。と思います。