中日新聞にも紹介されましたが、お盆休み中、
記録的な大雨で全国各地で被害が出ているようですね。
８月１８日の中日新聞、トップ右下に、
「同市（高山市）清見町では少なくとも十ヶ所で
崩れた土砂で飛騨せせらぎ街道が寸断され、自動
車十九台とバイク五台が午前九時ごろから午後９
時すぎまで最長約十二時間立ち往生した。」
と書かれていますが、私達家族もここにいました。
滞在していた飛騨清見すのまたオートキャンプ場は、私達が発った
１０～２０分後に濁流に飲み込まれ、私達が通った道も川があふれかえり
土砂が何箇所も数十メートルにわたって崩れたり。
走行中に前方で木が倒れる瞬間を目撃し、川のように
溢れてしまった道を前に、諦めて引き返しました。
画像右から2番めが私。この先でとんでもない状況が続いていたようです。
結局１０台が最も高い峠で避難しましたが、色々な話を聞いて
みると、あちこちでほとんど同時に土砂崩れや川の氾濫が
あったたようです。
目の前で大きな木が倒れ、急ブレーキを踏んだ車
水がドーと流れこんでくるのを目撃し、
土砂が崩れる場面を見た人、
「生きた心地がしなかった」という声も。
救援活動を始めるには水がひかなければなりません。
そんな私達の思いに反し、容赦なく降り続く大雨に途方にくれましたが、
それでも避難者同志、情報交換し励まし合いました。
消防隊員が危険を冒して激流を越え、歩いて
来てくれた時の心強さといったらありません。
一人の発案でスクランブルエッグを
作って分けあった時の皆の嬉しそうな顔。
飲み物を分けあい、花火までして拍手がわくなど、
居合わせた者同志、心が通い始めていました。
すっかり夜も更けた頃、複数の消防隊員が
現れ、炊き出しとペット飲料を配ってくれました。
被災者の気分が少しわかりましたが、助けてもらうって
なんてありがたいのだろうと感謝の気持ちが一杯です。
水を思い切り飲めるありがたさ、
ご飯を食べられるありがたさ、
災難の中にもちょっとした幸せを感じた一時。
朝８時から１３時間が過ぎ、３台のショベル
カーやパトカーなどがやって来て、めでたく
道路が開通し、ゆっくりと工事したばかりの道を
下りました。
まぶたに強烈に焼き付いている、あの激流は
簡単に忘れられそうにありません。
自然は恐ろしいです。
今回のキャンプは向かう時には交通事故。
帰りは土砂崩れで避難とまぁ散々でした。
今、こうして当たり前に暮らしていけること。
とてもありがたいと改めて実感しています。
キャンプ場へ向かう道中の交通事故で車が大破し、レッカーが来るまで
お店の待合を開放してくださった郡上市明宝の美容室「サロン・ド・ソラ」さん
飲み物を出してくれたり、トランプの相手をしてくれたりで、
お陰で子どもたちの泣き顔が、ニッコニコ笑顔になりました。
サロン・ド・ソラのご主人と奥様、その節はありがとうございました。
最初の晩はこんなにのんびり出来ていたのですが・・・
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